
主語+動詞の文に主語+動詞の文が続くものを複文と言い、主節(最初の主語+動詞)と従属節(主節に続く主語+動詞)に分けられます。
時制の一致は主節の動詞が時制によって変化した場合、従属節の動詞も同様に変化することで、日本語にはない英語特有のものです。
まずはどの部分が主節と従属節なのか、具体的な例文で確認しましょう。
例文1
I don’t know where she is. 「私は彼女がどこにいるのか分かりません。」
この文はI don’t knowとwhere she isの2つに分けることができ、それぞれ主語+動詞が含まれています。
すなわち、I don’t knowが主節で、その後に続くwhere she isが従属節となります。
ここまでは簡単ですね。
例文2
I didn’t know where she was. 「私は彼女がどこにいるのか分かりませんでした。」
これは例文1を過去の文に書き換えたものです。
主節の動詞don’t knowが過去形didn’t knowに変化したのに伴い、従属節の動詞isも過去形wasに変化しています。
このように主節の動詞が過去形に変化すると、従属節の動詞も過去形にしなければなりません。
これが上で述べた時制の一致なのです。
ここまでは英文にばかり注目してきましたが、例文の和訳にも注目して下さい。
下線部は英文の動詞に対応する箇所です。
例文1の動詞「分かりません」が過去形「分かりませんでした」に変化している一方、「いる」という動詞はどちらも変化していません。
英語に時制の一致が適用される場合、日本語にも適用されるとは限らないことに注意しましょう。
例文3
He says he has seen a UFO. 「彼はUFOを見たと言っています。」
この文は主節の動詞が現在形、従属節の動詞が現在完了形です。
★ 間違えやすいポイント
時制の一致は主節と従属節の動詞の時制を合わせることではなく、主節の動詞が変化した時に従属節の動詞も合わせて変化するということです。
例文3のsayとhas seenの時制は異なりますが、和訳からも分かるように文の意味はおかしくありません。
話しているのは現在でも、話の内容が過去のことである場合は多々ありますよね。
主節と従属節の動詞の時制が異なっていても、英文が間違っている訳ではないので注意しましょう。
これらのことを踏まえた上で、例文3の主節の動詞sayを過去形にすると、以下のように従属節が変化します。
例文4
He said he had seen a UFO. 「彼はUFOを見たと言いました。」
sayが過去形saidになったことに合わせて、従属節の動詞has seenも1つ前の時制に変化しています。
また、従属節の動詞が過去形であっても、1つ前の時制に変化させる場合は過去完了になるので覚えておいて下さい。
時制の変化をまとめると以下のようになります。
@ 主節の動詞が現在形、従属節の動詞も現在形の場合
主節の動詞が現在形→過去形になると、従属節の動詞も現在形→過去形に変化する。
A 主節の動詞が現在形、従属節の動詞が過去形または現在完了形の場合
主節の動詞が現在形→過去形になると、従属節の動詞は過去完了形に変化する。
現在→現在完了・過去→過去完了の順で時間をさかのぼることを頭に入れておけば、時制を一致させることは難しくありませんよ!
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