動名詞と不定詞の使い分け

2012年02月01日

動名詞と不定詞の使い分け

私が劇的に英語力を伸ばした方法はこちらぴかぴか(新しい)

動名詞とto不定詞の名詞的用法は「〜ということ」という意味を表しますが、動詞の中には動名詞を目的語とした場合とto不定詞を目的語とした場合で、それぞれ異なる意味を表すものがあります。

どこが異なるのか分かりにくいので、和訳の下線部に注目しながら違いを見ていきましょう。



例文1:remember+動名詞(〜ing)

I remember seeing her here for the first time. 「私はここで初めて彼女に会ったことを覚えています。」



例文2:remember+to不定詞(動詞の原形)

Please remember to see the professor when you arrive at school. 「学校に着いたら教授に会うことを覚えておいて下さい。」



ここで注目してもらいたいのは和訳の下線部です。

例文1のseeing「会ったこと」が過去のことを表しているのに対して、例文2のto see「会うこと」はしなければならないこと、すなわち未来のことを表しています。

以下の違いを頭に入れて下さい。

・remember+動名詞(〜ing)→「〜したことを覚えている」

・remember+to不定詞(動詞の原形)→「〜することを覚えている」

片方を覚えておけば区別がつくので、remember+動名詞(〜ing)の“動”と「〜したこと」の“した”を会わせて「どうした!」と覚えるといいでしょう。

そうすれば、残ったremember+to不定詞(動詞の原形)が「〜すること」であると分かりますね!

このような覚え方を自分で考えることも、語学を勉強する上で重要ですよ。



★ ステップアップ

では、今度は例文2の訳し方に注目してみましょう。

実は例文2の和訳は直訳であるため、やや不自然な日本語になっています。

直訳は英文の構造を理解する上で有効ですが、和訳問題の答えとしては適していません。

「覚えている」=「忘れていない」ということなので、「〜することを覚えている」=「忘れずに〜する」と解釈できます。

よって、「学校に着いたら教授に会うことを覚えておいて下さい。」→「学校に着いたら忘れずに教授に会って下さい。」と書き換えることが可能です。

ただし、意訳に自信が持てない時は、無理せず直訳するようにして下さいね!



例文3:forget+動名詞(〜ing)

He has forgot borrowing CDs from his friend. 「彼は友だちからCDを借りたことを忘れてしまいました。」



例文4:forget+to不定詞(動詞の原形)

I forgot to borrow books from the library . 「私は図書館から本を借りるのを忘れました。」



rememberが「〜を覚えている」という意味を表すのに対して、forgetは「〜を忘れる」という意味を表します。

動名詞を目的語にした場合と、to不定詞を目的語とした場合で意味が異なるので、rememberとセットで覚えるのがいいでしょう。

例文3のborrowing「借りたこと」が過去のことを表しているのに対して、例文4のto borrow「借りること」はしなければならないことを表しています。

これはrememberと同じですね!

よって、forgetの用法は以下のようになります。

・forget+動名詞(〜ing)→「〜したことを忘れる」

・forget+to不定詞(動詞の原形)→「〜することを忘れる」



★ 応用問題

また、rememberの文をforgetで書き換えることも可能です。

例文2を書き換えてみましょう。

「覚えておく」ということは「忘れない」ということなので、rememberはdon’t forgetで

書き換えられます。

Don’t forget to see the professor when you arrive at school. 「学校に着いたら忘れずに教授に会って下さい。」

この際もforgetの後に置く目的語に注意して下さい。

「〜したこと」なら動名詞(〜ing)、「〜すること」ならto不定詞(動詞の原形)を用いるのでしたね。

例文は「会うこと」なので、to seeとしなければなりません。

「会ったこと」であれば、to seeingとしましょう。



★ 差がつくポイント

例文5: try+動名詞(〜ing)

Mike tried speaking to her, but she couldn’t remember his name. 「マイクは彼女に話しかけてみましたが、彼女は彼の名前を思い出せませんでした。」



例文6:try+to不定詞(動詞の原形)

Mike tried to speak to her, but he couldn’t after all. 「マイクは彼女に話しかけようとしましたが、結局話しかけることはできませんでした。」



tryは「試みる」という意味ですが、rememberやforgetのように動名詞を目的語とする場合と、to不定詞を目的語とする場合で意味が異なります。

意味の違いは少し分かりにくいと思いますが、rememberやforgetと同じような方法で使い分けることができます。

まずは例文を見比べて下さい。

例文5のtried speaking toが「話しかけてみた」という意味であるのに対して、例文6のtry to speak toは「話しかけようとした」という意味を表しています。

ちなみに、speak to(〜)は「〜に話しかける」という意味の熟語なので、ここで覚えておきましょう。

「話しかけてみた」と「話しかけようとした」の違いを考えると、「話しかけてみた」は“実際に行われたこと”で、「話しかけようとした」は“実際に行われるかどうか分からないこと”だと分かります。

よって、try(〜)の用法は以下のようになります。

・try+動名詞(〜ing)→「(実際に)〜してみる」

・try+to不定詞(動詞の原形)→「〜しようとする(実際にするかどうかは不明)」

下線の部分が重要ですね!



★ try(〜)を区別する方法

rememberやforgetは目的語の時制によって意味を区別することができましたが、tryは目的語の時制では区別できません。

そこで覚えてもらいたいのが、英語の文法とそれが表す意味をセットにするという方法です。

社会科の語句を覚える際に、天台宗+最澄→「てんさい(天才)」、真言宗+空海→「しんくう(真空)」などとセットにしますよね。

片方が分かれば、もう片方も自然と分かるので、try+動名詞かto不定詞のどちらかをセットにして覚えましょう。

私はtry+to不定詞と「〜しようとする(実際にするかどうかは不明)」で、「不」という漢字が共通しているので、「不定詞は不明である」覚えています。

try+to不定詞の意味が分かれば、残った方がtry+動名詞の意味だと分かるので、どちらか迷った時は結構使えるはずです。

ただし、前提としてtry(〜)が表す2つの意味は両方頭に入れておいて下さい。

意味さえ覚えておけば、この方法できちんと区別することができますよ!

私が劇的に英語力を伸ばした方法はこちらぴかぴか(新しい)





posted by 英会話キヨミ at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。