
接続詞は文や単語を接続する(繋ぐ)語で、読解問題では必ず出てきます。
そのため、接続詞の意味や用法をきちんと押さえることが、文全体の内容を理解する上で非常に重要です。
では、どのような接続詞があるのか見て行きましょう。
<接続詞の種類>
@and, or
andとorは文や単語を並列に結びつける接続詞です。
一見簡単そうですが、この2つには重要な用法もあるので、差がつくポイントでもあります。
まずは基本的な用法から覚えて下さい。
例文1:「Aと(そして)B」
I can speak English and French.「私は英語と(そして)フランス語を話せます。」
例文2:「Aか(または)B」
Can you speak English or French? 「あなたは英語か(または)フランス語を話せますか?」
andとorは並列したい単語や文の間に置きましょう。
また、A and BやA or Bを日本語に直した時も、「AとB」、「AかB」というように、語順がそれぞれ対応しているので、覚えるのは難しくありません。
★差がつくポイント
andとorは上で説明した以外にも、以下の用法があります。
例文3:「Aしなさい。そうすればB」
Harry up, and you’ll catch the first train.「急ぎなさい。そうすれば始発に間に合うでしょう。」
例文4:「Aしなさい。さもないとB」
Harry up, or you won’t catch the first train.「急ぎなさい。そうしないと始発に間に合いませんよ。」
ポイントはandとorの用法をどのようにして使い分けるかということです。
これが意外と難しく、空欄補充問題などで間違える人が続出します。
そうならないためにも、確実に使い分ける方法を身に付けなければなりません。
その方法とは、andやor以下の文の内容に注目し、主語にとってプラスであるかマイナスであるか判断することです。
すなわち、例文3のように、後半の文が主語にとってプラスの内容であればandを、例文4のようにマイナスの内容であればorを用いましょう。
主語youにとって、始発に間に合えばプラスですし、間に合わなければマイナスですよね。
この方法なら簡単に実践できるので、是非試してみて下さいね!
Abut
butはA but Bで、「AしかしB」、「AだがB」という意味を表す逆接の接続詞です。
以下のように、AとBは相反する内容となっていることに注目しましょう。
例文5
Ken looks slim, but he is strong.「健は痩せて見えるが、(しかし)力持ちです。」
ここで用いられているbutは、痩せている=非力なイメージであるという内容と、力持ちであるという、相反する内容を結び付ける働きをしています。
また、butの位置はandやorと同じなので、意味を覚えておけば問題ありません。
★差がつくポイント
ここではよく出題されるbutを用いた表現を紹介します。
これらを覚えて更なる得点アップを目指しましょう!
例文6:「AではなくてB」
She is not a regular employee but a part-time staff.「彼女は正社員ではなく、アルバイトです。」
not A but Bで、「AではなくてB」という意味を表します。
AとBは同じ種類のものであることが多く、例文ではregular employee「正社員」とpart-time staff「アルバイト」がそれに該当します。
notとbutでAを挟まなければならないため、not butと続けてしまわないように注意して下さいね!
例文7:「AだけでなくBもまた」
Not only I but(also)he has passed the exam.「私だけでなく彼も(また)試験に合格しました。」
not only A but(also)Bで、「AだけでなくBもまた」という意味を表します。
並び換え問題や英作文でよく出題されるため、かなり重要な表現です。
まずは「ノットオンリーA、バットオールソウB」というように、発音して単語の並びを覚えることから始めましょう。
★間違えやすいポイント
例文7のようにnot only A but(also)Bの部分が主語だと、AとBのどちらに動詞を合わせるべきか迷ってしまいがちですが、この場合はBに合わせ、必要に応じて動詞を変化させて下さい。
例文7の主語はnot only I but(also)heですが、Bであるheに動詞を合わせなければならないので、現在完了形have+過去分詞のhaveはhasに変化しています。
しかし、IやIとheの両方に合わせてしまうと、haveは変化しないため、注意しなければなりません。
間違えないようにするには、「動詞は後ろの主語に合わせる」と覚えておくといいですよ!
Bwhen, while
whenとwhileは時を表す接続詞です。
それぞれの微妙な意味の違いを理解しましょう。
例文8:「Aする時B」
When I got home, my wife was cooking dinner.「私が帰宅した時、妻は夕食を作っていました。」
When A, BまたはB when Aで、「Aする時B」という意味を表します。
また、例文8は以下のように書き換えることも可能です。
My wife was cooking dinner when I got home.
when節を後ろに持ってきましたが、文自体の意味は変わりません。
書きやすい方で構いませんが、whenを文頭に持ってくる場合は、コンマを忘れないようにして下さいね。
例文9:「Aする間にB」
Don’t look aside while driving.「わき見運転をしてはいけません。」
上が意訳で直訳は、「あなたが車を運転している間、わき見運転をしてはいけません。」となります。
whenは動作が行われる時を表すのに対して、whileは動作が行われる期間を表します。
また、進行形とよく用いられるという特徴を覚えておきましょう。
★重要なポイント
例文9を見てもらうと気付くと思いますが、while節には主語と進行形のbe動詞が書かれていません。
これは主語がないのではなく、「主節とwhile節の主語が同じ場合、while節の主語とbe動詞は省略する」というルールによるものです。
例文9では主節とwhile節の主語が両方ともyouなので、while you are drivingのyouとareが省略されています。
whileの文を英作したり、和訳したりする際は、主語の一致に注意して下さいね!
Cbecause
becauseは理由や原因を表す接続詞です。
「なぜ?」を尋ねる問題は長文読解などでよく出るので、必ず使えるようにしておかなければなりません。
例文10:「Aなので」
Why were you late for school?「あなたはなぜ学校に遅刻したのですか?」
Because I missed the train.「電車に乗り遅れたからです。」
この文を見ると、because以下の内容が遅刻した理由を表していることが分かります。
用法は特別難しいものではないため、とにかくbecauseをきちんと書けるようにしておきましょう。
母音が多く含まれているのを利用して、「ベカウセ」と覚えておくといいですよ!
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