
現在分詞と過去分詞は動詞の活用形で、進行形や受動態、完了形の文で用いられてきましたが、ここでは新たな用法として、名詞を修飾する働きについて説明します。
まずはそれぞれの分詞が表す意味と、文中での用法を頭に入れましょう。
<現在分詞>
現在分詞は動詞のing形で、「〜している」という意味を表します。
「〜している」と言えば、そう!現在進行形です!
現在進行形はbe動詞+動詞のing形ですが、そこで用いられる動詞のing形が現在分詞であると考えて下さい。
例文1
The man is sitting on the bench.「男性がベンチに座っています。」
be動詞+sittingで、座るという動作が今行われていることを表しており、sittingが現在分詞となります。
例文2
The man sitting on the bench is my father.
この文の主語と動詞はどの単語か考えてみましょう。
まず動詞として考えられるのは、sittingとisの2つですね。
しかし、原則として1つの文に動詞は1つで、どちらかは動詞と異なる働きをしていることになります。
sittingが動詞として用いられる場合、前にbe動詞を伴わなければならないため、例文2のsittingは名詞the manを修飾する現在分詞であることが分かります。
また、The man sitting on the benchを「男性はベンチに座っています。」と訳してしまうと、is my fatherとの繋がりがなくなってしまうので、「The man sitting on the benchは私の父です。」と訳すようにしましょう。
すなわち、主語はThe man sitting on the bench、動詞はisです。
あとは主語を現在分詞sittingに注意しながら訳すと、「ベンチに座っている男性は私の父です。」となります。
名詞を修飾する現在分詞と進行形のingを見分ける際は、動詞のing形に伴うbe動詞の有無に注目するといいですよ!
<過去分詞>
過去分詞は受動態の文で「〜される」という意味を表します。
例文3
This book was written by Natsume Soseki.「この本は夏目漱石によって書かれました。」
このように受動態の文はbe動詞+過去分詞で表され、必ずbe動詞を伴わなければなりません。
では、過去分詞が名詞を修飾する場合、どのようになるのか見て行きましょう。
例文4
The book written by Natsume Soseki is popular among the people.「夏目漱石によって書かれた本は人々に人気があります。」
The book written by Natsume Sosekiの部分に注目して下さい。
過去分詞writtenが名詞the bookを修飾していることが分かりますね。
the bookだけでは「その本」という意味ですが、writtenをつけることによって、「書かれた本」という意味になります。
分詞を用いた文は主語が長くなる傾向にあるので、まずは動詞を見つけて、どこまでが主語になるのか判断しましょう。
動詞の原形や過去形、助動詞を目印にして、その前までに分詞を含んでいる部分があれば、そこが主語であると判断できますよ!
★分詞の間違えやすいポイント
名詞を修飾するのが分詞のみの場合と分詞+他の語の場合で、以下のように語順が異なります。
@分詞+名詞
例文5
I bought a used car.「私は中古車を買いました。」
a used carは「使われた車」→「中古車」と訳すことができます。
名詞carを過去分詞usedが修飾しており、他の語はaしかありません。
その際、冠詞aやtheは分詞の前に置くため、名詞を修飾する語が分詞のみの場合は、冠詞+分詞+名詞の語順になるようにしましょう。
A名詞+分詞
例文6
The picture drawn by her is very beautiful.「彼女によって描かれた絵はとても綺麗です。」
この文では名詞pictureをdrawn by herが修飾しています。
名詞を修飾する語が分詞以外にもある場合は、冠詞+名詞+分詞+その他の語で表さなければなりません。
@と混同してしまったり、語順で迷ったりする人が多いので、英作文や並び換え問題を解く際は、名詞を構成する分詞以外の語の有無に注目して下さいね!
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