
比較級と最上級は形容詞や副詞の語形変化の1つで、以下の意味を表します。
<比較級>
A(主語)+動詞+比較級(…)+than B(比較対象).で、「AはBより…である。」
例文1
He runs faster than me.「彼は私より走るのが速い。」
<最上級>
A(主語)+動詞+the+最上級(…)+in[of] B(比較対象).で、「AはBの中で最も…である。」
例文2
He runs the fastest in our class.「彼は私たちのクラスで最も走るのが速い。」
比較級は比較対象が1つであるのに対して、最上級は比較対象が複数であると考えて下さい。
比較級も最上級も文の意味は難しくないので、ここでは多くの人が間違えやすい比較級・最上級の作り方について理解してもらいます。
@基本的な比較級と最上級の作り方
比較級は形容詞や副詞の語尾にerを、最上級はestをつけて作ります。
例えば、tall「背の高い」だと、比較級はtaller、最上級はtallestとなります。
erとestを比較級と最上級のどちらで使えばいいのか迷いそうな人は、以下の覚え方を参考にしてみて下さい。
★オススメの覚え方
アルファベットで覚えるのではなく、erとestの発音に注目すると覚えやすくなります。
比較級の語尾を「アー」、最上級の語尾を「エスト」と発音することを覚えておけば、迷うことなくerとestをつけることが可能です。
これを実践すると、small「小さい」を比較級にしたい場合は、「スモール+アー」→「スモーラー」=smaller、最上級にしたい場合は、「スモール+エスト」→「スモーレスト」=smallestとなります。
このように、発音の変化で覚えると頭に入りやすいですよ!
A注意すべき比較変化
形容詞や副詞の中には、語尾をそのままerやestにしてはならないものがあるため、全ての変化パターンを覚えておかなければなりません。
主に以下の4つを覚えておきましょう。
・語尾がeの場合
large「大きい・広い」など、語尾がeの単語はeを重ねず、比較級larger、最上級largestのように、rまたはstのみをつけます。
largeer、largeestなどとしてはいけません。
・語尾が子音+yの場合
early「早く」など、語尾が子音(a、i、u、e、o以外)+yの単語は、比較級earlier、最上級earliestのように、yをiにかえてerまたはestをつけます。
earlyer、earlyestなどとしてはいけません。
・語尾が1母音+1子音の場合
big「大きい」など、語尾が1母音(a、i、u、e、o)+1子音の単語は、比較級bigger、最上級biggestのように、子音を重ねてerまたはestをつけます。
biger、bigestなどとしてはいけません。
・不規則変化をする形容詞や副詞
よく出題されるので、以下に挙げる形容詞や副詞の比較変化は全て覚えて下さい。
good「よい、優れた」、well「よく、上手に」→比較級better、最上級best
bad「悪い」→比較級worse、最上級worst
many、much「多くの」→比較級more、最上級most
little「少しの」→比較級less、最上級least
★オススメの覚え方
上記の不規則変化をする形容詞や副詞の最上級は、語尾がtであるという共通点があるため、比較級と最上級を区別して覚える必要がありません。
best、worst、most、leastの語尾は全てtですよね。
例えば、badの比較変化がworseとworstであることさえ分かっていれば、語尾がtである方が最上級なので、最上級はworst、もう一方のworseが比較級であると判断できます。
このように、覚えるための工夫をすることも、語学を勉強する上で重要ですよ!
Bmore+原級、most+原級となる比較変化
原級とは、形容詞や副詞にerやestをつけていない元の状態です。
動詞では原形と言いますが、その形容詞・副詞版と考えて下さい。
形容詞や副詞の中には、音節(母音を含む単語のまとまり)が2つ以上のものがあります。
例えば、difficult「難しい」はdif-fi-cultのように、3音節に分けることができ、それぞれ母音を含んでいることが分かりますね。
音節が2つ以上の形容詞や副詞を比較変化させる場合、erやestをつけたりはせず、比較級はmore+原級、最上級はmost+原級で表します。
difficultだと、比較級はmore difficult、最上級はmost difficultとなるため、difficulter、difficultestなどとしないように気をつけましょう!
★間違えやすいポイント
Bの比較変化をする形容詞や副詞は、音節が2つ以上のものであると説明しましたが、これをただスペリングの長い単語と勘違いする人がいます。
また、テキストによっては比較的長い単語がmore+比較級、most+最上級に比較変化すると書かれてある場合があるので、注意しなければなりません。
beautiful「美しい」のように、他と比較して明らかに長い単語なら問題ありませんが、famous「有名な」やstrong「強い」だと、長いのかどうか微妙なところです。
実際、famousとstrongは同じ文字数ですが、比較変化はそれぞれ異なります。
では、これらを音節に分けて比較しましょう。
すると、famousはfa-mousと2音節に分けることができますが、strongは母音が1つしか含まれていないため、音節に分けることができません。
よって、famousはBに該当するので、比較級more famous、最上級most famousとなり、strongは比較級stronger、最上級strongestとなります。
このように、文字数が同じ単語でも、音節の数が異なる場合があるので、比較変化させる際は音節にきちんと分けて、@〜Bのどれに当てはまるか判断して下さいね!
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