
受動態は、主語(〜)+be動詞+過去分詞(…). の形で、「〜は…される。 / された。」という受け身の意味を表します。
受動態をマスターするには、まず能動態との違いを理解しなければなりません。
能動態は「〜は…する。」という意味を表し、主語の動作が他の人やものに及びます。
目的語「〜を・に」を伴うほとんどの文がこれに該当するため、受動態に対する一般的な文であると考えて下さい。
例文1(能動態)
主語 動詞 目的語
she broke the dish. 「彼女は皿を割ってしまいました。」
私は 割ってしまいました 皿を
この文では、主語「彼女」の「割る」という動作が、目的語「皿」に及んでいることが分かります。
では、能動態から受動態に書き換えて、どのような違いがあるか比較してみましょう。
例文2(受動態)
主語(動作が及ぶもの) 動詞 主語に動作を及ぼすもの
The dish was broken by her. 「その皿は彼女に割られました。」
皿は 割られました 彼女によって
例文1と示している内容は同じですが、能動態の文で目的語だった皿が主語になっていますね。
つまり、受動態と能動態の違いはこのようになります。
・受動態の文は動作が及ぶ人やものが主語となり、主語は能動態の文の目的語である。
・能動態の文は動作の主体が主語となり、目的語に動作を及ぼす。
これらの違いを頭に入れて、能動態から受動態への書き換えを練習しましょう!
問題1
次の文を受動態に書き換えなさい。
Edison invented the record player.
能動態から受動態へ書き換える場合は、以下の手順で行うと間違いを防ぐことができます。
@ 英文を和訳し、それぞれの英単語に対応する意味を書き込む
まずは日本語に直さないと何も始まりません。
なぜなら、英語と日本語をセットで考えた方が、能動態から受動態へ書き換える際に、単語をどの位置に持っていくべきか分かりやすいからです。
英文を和訳すると、「エジソンは蓄音機を発明しました。」となります。
そして、「エジソンは / 蓄音機を / 発明しました。」と文節に分けましょう。
文節に分けたら、英単語に対応する日本語を書き込んでいきます。
Edison invented the record player.
エジソンは 発明しました 蓄音機を
ここまでが手順@です。
A 「〜を・に」を含んだ単語(目的語)を主語に持ってくる
受動態の文では、能動態の文で動作が及んでいる目的語が主語となるため、the record player「蓄音機」を文頭に持ってきましょう。
その際は、頭文字を大文字にして下さいね!
B 動詞を「be動詞+過去分詞」の形にする
ここが最も重要なポイントになります。
なぜなら、be動詞をつけ忘れたり、時制や主語によるbe動詞の変化を間違えたりする人が多いからです。
まずは動詞の時制をチェックして下さい。
この文の動詞はinvent「発明する」の過去形inventedなので、受動態で用いるbe動詞も過去形にしなければなりません。
be動詞の過去形はwasかwereの二択ですが、手順Aで主語がthe record playerになると分かったので、この場合はwasを用いましょう。
あとは動詞inventを過去分詞inventedに変化させ、be動詞wasとくっつければ、動詞の部分は出来上がりです。
手順@〜Bを合わせると、The record player was invented. 「蓄音機は発明されました。」となります。
ここまで来れば、完成まであと少しですよ!
C 能動態の文の主語にby「〜によって」をつけ、be動詞+過去分詞の後に持ってくる
能動態の文の主語は「誰が発明したのか?」ということを考えれば、Edisonだとすぐに分かりますね。
よって、by Edisonとなり、これをwas inventedの後に持ってきます。
人名や地名などの固有名詞は、文頭に置かれなくても頭文字を大文字にしなければならないので、by edisonとしてしまわないように注意しましょう!
@〜Cの手順通りに文を書き換えることができれば、以下の受動態の文が完成します。
The record player was invented by Edison. 「蓄音機はエジソンによって発明されました。」
ここまで4つのステップを踏んで、受動態の文を完成させましたが、このように順を追って1つずつ文を組み立てて行くことが、細かなミスを防ぐことに繋がります。
また、これらの手順は頭で覚えるのではなく、文の書き換えを何度も練習することによって定着させて下さい。
問題集などに載っている英文のほとんどは能動態であるため、それらを使って受動態に書き換える練習をすれば、自分で問題を考えなくて済みますよ!
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