
過去完了形は、主語 + had + 過去分詞(〜). で、過去から過去のある時までに起こったことや経験したことを表します。
まずは現在完了形との違いを理解し、それぞれを区別できるようになりましょう!
<現在完了形と過去完了形の違い>
現在完了形が過去から現在までの内容を表すのに対し、過去完了形は過去から過去のある時までの内容を表します。
すなわち、現在完了形の現在という時間軸を過去のある一点にずらし、過去の出来事だけに焦点を当てた内容だということです。
それぞれがどのように異なるのか、英文で比較してみましょう。
例文1
現在完了形:I have lived in Tokyo for three years. 「私は東京に3年間住んでいます。」
過去完了形:I had lived in Tokyo for three years before I moved in Nagoya. 「私は名古屋に引っ越す前、東京に3年間住んでいました。」
現在完了形の文では、私が3年前(過去)から現在まで、東京に住んでいることを表しています。
→今も東京に住んでいる。
一方、過去完了形の文では、私が過去のある時(名古屋に引っ越した時)より前に、東京に住んでいたことを表しており、いずれも現在の出来事ではありません。
→東京に住んでいたのは過去のことである。
このように、過去のある時より前の期間を“大過去”と言います。
また、過去完了形では、完了形の特徴であるhave がhad になっていますね。
主語に関係なく、過去形のhadを使うようにしましょう。
現在完了形と過去完了形は文の構造が似ているため、違いが分かりにくいと思われがちですが、現在と過去という部分に注目すれば、違いは一目瞭然です。
完了形という言葉が難しく感じさせる原因ですが、現在完了形を「〜です」、過去完了形を「〜でした」と訳すのはbe動詞や一般動詞の文と同じなので、意外と簡単に区別することができます。
例文1でも現在完了形が「住んでいます」、過去完了形が「住んでいました」と表しているので、現在形と過去形の違いと基本的なことは変わらないと考えて下さいね!
<過去完了形の用法>
過去完了形の用法も現在完了形と同じく、以下のようなパターンに分けられます。
@継続
過去から過去のある時まで、ある状態が継続していたことを表し、「ずっと〜だった」という意味になります。
例文2
He had been working part time in a convenience store until he became a teacher. 「彼は教師になるまで、コンビニでアルバイトをしていました。」
この文では、過去のある時(教師になった時)まで行われていた動作を表しており、その場合、have been + 動詞のing形を用います。
継続の用法ではよく用いられるので、文の構造を覚えておきましょう。
まずは「〜していたところだ」という進行形の文を作り、be動詞の部分をhad beenに変えると簡単ですよ!
A完了・結果
過去に行われた動作が、過去のある時までに終わったことを表し、「〜してしまった」、「〜したところだった」といった意味になります。
例文3
The bus had already left when we arrived at the bus stop. 「私たちがバス停に着いた時、バスはすでに出発していました。」
この文で注目してほしいのは、バスが「出発する」という動作を完了させたのは、過去のある時(私たちがバス停に着いた時)より前だということです。
つまり、先程説明した大過去に行われた動作を、過去完了形で表していることが分かりますね。
また、alreadyは「すでに」という意味を表す副詞で、完了・結果の用法でよく用いられます。
副詞の位置を尋ねる問題がよく出るので、意味と合わせて、過去分詞の前、haveやhadの後ろに来ることも覚えておきましょう。
alreadyやjustなどがあれば、完了・結果の用法で確定ですが、副詞がない場合は文の前後関係から判断する必要があります。
その場合、had + 過去完了を含む節(例文3ではThe bus had already leftまで)が、接続詞を含む節(例文3ではwhen以下の内容)より過去のことを表していれば、完了・結果の用法だと判断できますよ!
B経験
過去から過去のある時までの経験を表し、「〜したことがあった / したことがなかった」という意味になります。
例文4
She had never eaten sushi before she visited Japan. 「彼女は日本を訪れるまで、寿司を食べたことがありませんでした。」
この文では、過去のある時(彼女が日本を訪れた時)より前の期間、すなわち大過去の経験を表しています。
現在完了形でも出てきたnever「一度も〜ない」が使われていますが、過去完了形でもnotは伴わないので注意して下さい。
副詞everやneverを目印にして、経験の用法かどうかを判断しましょう!
例文からも分かるように、過去完了形の文では、when「〜時」やbefore「〜以前」などの接続詞を伴うケースが多く、そこから時制を読み取っていくことが重要になります。
「動作がいつ行われたのか」という点に着目して、過去形と過去完了形、または現在完了形のどれを用いるべきなのか見極めるようにしましょう!
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