
現在完了形は、主語 + haveまたはhas + 過去分詞(〜). で、過去から現在までに起こったことや始まったことを表します。
ちなみに、過去分詞は動作の完了や受け身の意味を表す動詞の活用形です。
過去形と同じ形である場合が多いのですが、不規則変化する動詞もあるので、代表的なものを覚えておきましょう。
<動詞の不規則変化>
以下の表に、よく出題される動詞の変化をまとめました。
原形
過去形
過去分詞形
be(am, are, is)「〜である」
was, were
been
begin「始める・始まる」
began
begun
break「壊す・壊れる」
broke
broken
buy「買う」
bought
bought
come「来る」
came
come
do「〜をする」
did
done
eat「食べる」
ate
eaten
get「手に入れる・もらう」
got
got(gotten)
give「あげる・与える」
gave
given
go「行く」
went
gone
have「持っている」
had
had
know「知っている」
knew
known
leave「出発する・残す」
left
left
make「作る」
made
made
put「置く」
put
put
read「読む」
read
read
see「見る」
saw
seen
speak「話す」
spoke
spoken
take「手に取る・連れて行く」
took
taken
write「書く」
wrote
written
ここで挙げた動詞の中でも特に重要なのは、原形・過去形・過去分詞形が全て異なるものです。
過去形と過去分詞形が同じものは比較的覚えやすいのですが、eat, know, writeなど、それぞれの活用形が異なる動詞の場合、簡単に区別がつきません。
そこで一つの手掛かりになるのが過去分詞形の語尾です。
表を見ても分かるように、過去分詞形の語尾は-enで終わることが多く、これを手掛かりにすれば、ほとんどの不規則変化動詞において区別ができるからです。
動詞の活用変化は覚えないとどうしようもないので、完全に暗記できるまで発音したり、書いたりして定着させましょう。
<現在完了形の用法>
現在完了形の用法は以下の4つで、それぞれ表す意味が異なります。
それぞれが表す意味や特徴に注目しましょう。
@継続
過去から現在まで、ある状態が継続していることを表し、「ずっと〜である」という意味になります。
例文1
I have lived in Tokyo since 2009. 「私は2009年(三年前)から東京に住んでいます。」
この文では、2009年(三年前)から現在に至るまで、ずっと東京に住んでいることを表しており、sinceは「〜以来・〜から」という意味の前置詞です。
言い方を変えると、三年間東京に住んでいるということになり、このように書き換えることができます。
I have lived in Tokyo for three years. 「私は三年間東京に住んでいます。」
forは「〜の間」という意味の前置詞で、状態や動作が継続していた期間を表します。
forとsinceの書き換えはよく出題されるので、それぞれを用いて文を作れるように練習しておいて下さい。
forやsinceを含む期間を表す語句があれば、継続の用法であると判断できますよ!
A完了・結果
過去の動作が今終わったことを表し、「〜してしまった。」、「〜したところだ」といった意味になります。
また、その動作が現在にもたらした結果も表します。
以下の会話文を見て下さい。
例文2
A:Have you sent an e-mail to him yet? 「もう彼にメールしましたか?」
B:No, not yet. 「いいえ、まだ送っていません。」
例文2では、AがBに今の時点で動作(メールの送信)が完了しているかどうかを尋ねており、それに対してBは動作がまだ完了していないと答えています。
また、yetは疑問文や否定文で用いられる副詞で、文の内容によって意味が異なります。
Aのような疑問文では「もう」、Bのような否定文では「まだ」となるので、使う際には十分注意しましょう!
例文3
I have lost my wallet. 「私は財布をなくしてしまいました。」
この文は「財布をなくした」という過去の出来事が、現在に「今もまだ見つかっていない」などの結果をもたらしていることを表しています。
lostは「〜を失う・なくす」という意味の動詞loseの過去分詞形で、不規則変化動詞として覚えておいて下さい。
例文4
My father has just left in his car. 「父はたった今車で出かけたところです。」
この文は、「父はたった今出かけたところ」=「今父はここにいない」という完了の意味を表しています。
主語がI, you, 複数以外であるため、haveをhasに変化させなければなりません。
また、justは「ちょうど(〜したばかり)」という意味の副詞で、完了形の文や過去形の文でよく用いられます。
have(has)の後、過去分詞の前に来るので、英作文や並び換え問題を解く際には、副詞の位置に注意しましょう。
B経験
過去から現在までの経験を表し、「(今までに)〜したことがある / したことがない」という意味になります。
例文5
A:Have you ever been to Hawaii? 「(今までに)ハワイに行ったことがありますか?」
B:No, I’ve never been to Hawaii. 「いいえ、一度も行ったことがありません。」
have been to +場所(〜)で、「〜に行ったことがある」という意味を表し、この場合、一般動詞go「行く」は用いません。
なぜなら、have gone toとしてしまうと、「〜に行ってしまった・行ったところだ」という完了の意味になるからです。
経験を表す時は、have gone toではなく、have been toを使いましょう。
また、everは「今までに・かつて」、neverは「一度も〜ない」という意味を表す副詞で、neverはそれ自体に否定の意味があるため、haveにnotをつけてしまわないように注意が必要です。
経験を表す文では、他にも回数を表すtwice「2回」、〜times「〜回」などの副詞を伴う場合があります。
例文6
A:How many times has Giants won the Japan Series? 「ジャイアンツは日本シリーズで何回優勝したことがありますか?」
B:Twenty two times. 「22回です。」
timeと聞くと、時間というイメージが強いですが、このように回数を表すこともできます。
その際は、複数を表す-sをつけ忘れないようにして下さいね。
現在完了形は中学英語の中で最も難しく、なおかつ重要な単元です。
多くの方がここでつまずく理由は、表す内容が過去から現在にまたがっているということでしょう。
今までは現在か過去の一点に絞って考えればよかったのですが、現在完了は両方とその間の時間を考えなければなりません。
特に過去と現在完了を混同しやすいので、両方の違いを和訳から読み取る練習が必要です。
同じ動詞を用いて現在完了形と過去形の文を作り、それぞれどのように意味が異なるのか、訳を比較してみましょう!
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