
英語の動詞には、be動詞と一般動詞の二種類があります。
一般動詞はrun(走る)、swim(泳ぐ)といったように、実際の動作を表すものが多いのですが、be動詞は日本人にとっては、馴染みの薄いものだと思います。
しかし、be動詞は英文法の基礎となる単元でもあるので、確実にマスターするようにしましょう!
<be動詞の用法>
@be動詞とは
「be動詞って何ですか?」と聞くと、大半の方が「am、are、isのことです。」と答えると思います。
確かにその通りなのですが、am、are、isはbeという動詞が変化したものであり、beのような変化する前の元となる動詞を、“動詞の原形”と言います。
動詞の原形は、英文法を解説する際の重要ワードとして度々出てくるので、しっかりと覚えておきましょう!
beは「AはBである。」といった文章でよく用いられ、実際の人や物の動作を表すのではなく、主語と述語を繋ぐ働きをするものです。
be自体は「〜である、〜です。」という意味なので、日本人からすると、動詞としては違和感があるかもしれません。
また、主語によって以下のように形が変わります。
Abe動詞の使い分け
主語がI(私)の場合→「am」
主語がyou(あなた)、we(私たち)、they(彼ら、それら)など、複数の人やものを表す場合→「are」
主語がhe(彼)、she(彼女)、犬(dog)、猫(cat)など、上記以外の場合→「is」
では、これらの変化がどのように起こるのか、例文を使って見ていきましょう。
例文1
I am an office worker. 「私は会社員です。」
この文を見ると、be動詞のamが、I(私)とan office worker(会社員)をイコールで結び付けていることが分かります。
また、be動詞がamになる場合は、主語がIの時だけなので、これは覚えるのが簡単だと思います。
会話の時はI amをI’mと省略することが多いので、自己紹介する時はI’m〜.と言って下さい。
今度は主語をyou(あなた)に変えてみましょう。
例文2
You are an office worker. 「あなたは会社員です。」
和訳を見て、「そんなこと言われなくても、自分の身分くらい分かるよ!」と思われるかもしれませんが、be動詞の変化を分かりやすく説明するために、あえて同じ文章を使わせてもらいました。
例文1と見比べて下さい。
主語がI(私)からyou(あなた)に変わると、それに伴ってbe動詞もamからareに変わっていることが分かります。
ここまではそれほど難しくありませんね!
では、次の例文を見て下さい。
例文3
Your father ( ) an office worker. 「あなたのお父さんは会社員です。」
この例文の( )に入るbe動詞は何か考えてみましょう。
( )に入る答えをareとしてしまった方は要注意です!
なぜなら、この文の主語はyou(あなた)ではなく、your father(あなたのお父さん)だからです。
この場合、your fatherは私でもあなたでもないので、 be動詞はisを選ばなければいけません。
和訳をきちんと見ないと、このような間違いをしてしまう場合もあるので、どこまでが主語なのかはっきりさせましょう。
今度はひっかけ問題です。
例文4
Mika and Mike ( ) my friends. 「ミカとマイクは私の友人です。」
先程と同じように、( )に入るbe動詞を入れて下さい。
「主語はミカとマイクだから、私でもあなたでもない。よし、( )に入る答えはisだ!」などとやってしまった方は、残念ながら不正解です。
確かに、ミカかマイクのどちらかが主語だった場合は、be動詞がisになりますが、今回は主語がミカとマイクの二人、すなわち複数であるため、be動詞はareになるのです。
主語が複数でも、私たち(we)、彼ら(they)などのように、明らかに複数と分かるものであれば、問題なくareを選ぶことができるのですが、このように固有名詞が主語となっている場合、つい複数であるということを忘れてしまいがちなので、十分に注意しましょう。
Bbe動詞の否定文
ここまでは、「AはBである。」という肯定を表す例文を挙げてきましたが、今度は「AはBではない。」という否定文について紹介します。
否定文はとても簡単なので、気楽に覚えていきましょう。
例文5
He is our English teacher. 「彼は私たちの英語教師です。」
これを否定文にすると、このようになります。
He is not our English teacher. 「彼は私たちの英語教師ではありません。」
どこが変わったかというと、be動詞の後にnotを付けただけです。
このようにbe動詞の否定文は、主語+be動詞+not〜.で表すことができます。
「be動詞の使い分けさえできれば、あとはnotを付けるだけ!」と覚えて下さいね。
Cbe動詞の疑問文
疑問文は「〜ですか?」と相手に尋ねる文のことを言い、ここでは、be動詞を用いたYesまたはNoで答える疑問文について説明します。
例文6
A: Are you from Tokyo? 「あなたは東京出身ですか?」
B: Yes, I am. / No, I’m not. 「はい、そうです。/ いいえ、違います。」
Aの文の構造を理解するためには、疑問文となる前の「AはBです。」という形を知らなければなりません。
和訳から考えてみましょう。
「あなたは東京出身ですか?」という文章を「AはBです。」という形に直すと、「あなたは東京出身です。」となります。
これを英語に訳すと、「You are from Tokyo.」となり、疑問文になる前と後では、be動詞の位置が入れ換わっていることが分かります。
このように、be動詞の疑問文は、be動詞を主語の前に出し、Be動詞+主語〜.の形で表せば良いだけなので、否定文同様それほど難しくはありません。
むしろ注意しなければならないのは、疑問文に対する答えの方になります。
質問に答えるのは、もちろん質問側ではなく、聞かれた側、すなわちI(私)ですよね。
これを勘違いすると、このような間違いをしてしまいます。
A: Are you from Tokyo? 「あなたは東京出身ですか?」
B: Yes, you are. ×「はい、あなたは東京出身です。」
あなたに聞いているのに、あなたで返されたら、このように会話が成立しませんよね。
このような場合も同様です。
A: Is he a police officer? 「彼は警察官ですか?」
B: No, I’m not. × 「 いいえ、私は警察官ではありません。」
Aからしたら、「あなたのことではなく、彼のことを聞いているのですが…。」となってしまいます。
彼のことについて聞かれているので、「No, he is not.」と答えなければなりません。
疑問文に答える際は、誰が質問されていて、誰のことを答えるのか、頭の中できちんと整理するようにしましょう!
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